2007年4月13日金曜日

つくもノヲ”X="1≠ 130


仕事は仕事だが、今日は少しわくわくしている。
大阪に出張だからだ。そう、10数年ぶりに新幹線に乗れるからだ。

ひかり365号は9:10に小田原を出発する。
途中の名古屋でのぞみ111号に乗り換えて、新大阪には
11:19に着く。2時間9分の旅である。



小田原まで、急行に乗ること30分。
改札を抜けて、右折して階段を下りていき、左折して進んだところに
改札がある。その改札の手前に窓口と自動券売機があり、買う人の
列が入口をはみ出していた。

実は新幹線こそは乗ったことがあるが、自分で切符を買ったことは
なかったので、買い方をそばの案内係に聞いてみた。

自由席と指定席。自由席は電車は限定しないが、座れる保証はない。
指定席は限定する代わりに、指定された席に座ることができる。
グリーン券は指定席のワンランク上のものだが、会社からは指定席まで
といわれているので、指定席を買おうと思ったが、目的の9:10分発の
指定席は満席ということで、仕方なく自由席で新大阪までを購入した。


ホームへ上がる。すでに自由席の乗車口は何十人も列をつくっており
座っていくことは難しいようだ。
5分ほど待っていると、9:10発のひかり365号がホームにゆっくりと
滑り込んできた。乗車時間は2分足らずで乗り込むとすぐに動き出した。


窓側は空いていなかったので、しばらく空いている席に
座っていたが、やはり山側の景色がどうしても見たかったので、
デッキに移動して、ドアの窓から景色を楽しむことにした。









デッキの窓からの風景を携帯電話のカメラで撮ったことあるだろうか?

高速で移動しているために近くの被写体が斜めに倒れているようになる。
ちょっとした発見だ。
すれ違う新幹線なんか、あまりにも近いので説明がなければ何なのか
ちょっと判らないくらい、歪んでしまう(笑)

新幹線は飛行機のエンジンのような音にずっと包まれて走る。
このまま離陸できるのではとも思ってしまう。
通勤電車のように線路のつなぎ目を車輪が通る音は一切ない。
ポイント通過時も同様に時間帯のせいかほぼ同じ車両が
使われている。

時々、通り過ぎる駅も動体視力が余程よくないと駅名を読み取れない。


1時間ちょっとで名古屋に到着した。

名古屋から乗り換えたのぞみ111号は顔のデザインが
カモノハシの口に似ている700系だったが、
すれ違う車両は500系ばかり。あまり面白くない光景だ。

何度かトンネルに入るが、携帯電話の電波が圏外に
なることはないようだ。

ドアは閉まると、発車してしばらくしたあと扉が開くことが
ないように、四隅を外側に向かって出っ張りで押さえ付けられる。
寄り掛かったときにドアが外側に少し動いたので、驚いた。

さらに40分ほどで京都に到着。
次が新大阪。11:19着なので、京都と新大阪は新幹線ならあっという間
に着いてしまう。写真右端に小さく見えるのが、京都タワー。
本当は京都に入る直前で撮ろうと思ったのだが、シャッターチャンスを
逃してしまった。

京都駅からちょっとすると、東海道本線と並走する。

さらに走っていくと、新幹線基地に新幹線がたくさん休んでいた。
どれも同じ車両であまり見ていて面白くない。




11:19定刻に新大阪に到着した。
こうして新幹線に乗ってみると、遠いと思った大阪も結構近くに感じる。
距離感は全くつかめないのだ。

改札で同僚たちと落ち合い、出張先に出向く前に昼食にすることに。
新大阪から大阪までJR神戸線に乗り、大阪から東梅田までは地下街を
経由して、しばらく歩いていく。
そして東梅田からは大阪地下鉄谷町線で南森町まで乗っていく。
降りてからちょっと歩いたところにあるRoyalHostで、
日替わりランチを食べてみた。無難な味というところか。

出張先では先方と会議という形で1時間ちょっとかけて、用意した資料を
もとに業務報告やお互いの確認事項などを話して終わった。

3時間もかけて大阪に来たのだ。1時間ちょっとの会議だけで
帰るつもりは毛頭ない。行きの新幹線ではすでにそのことばかり
考えていた。




会議が終わったあとに一緒に出席した同僚と近くの大阪造幣局から
天満橋まで続いている祭りの露店が続く道を桜吹雪を見ながら
ゆっくりと歩いた。

少し近くの喫茶店で休憩してから帰るという彼らと天満橋の袂で別れ、
私は天満橋を渡った。京阪電鉄と地下鉄谷町線の駅に着いた。

初めての大阪ということで、通天閣と新世界に行ってみることにした。

どちらに乗ればわからなかったので、まずは谷町線の駅員に訊こうと
のりばに向かう途中の柱の地図を見て、通天閣には谷町線に乗れば
いいことが分かった。



会議に行く時に乗った地下鉄谷町線で四天王寺前夕陽ケ丘という
長い名前の駅で下車する。

改札の駅員に通天閣の道を尋ねたら、一つ後の天王寺で降りた方が
近いと言われたが、また乗っていくのも面倒臭いので、
改札を出て駅員が教えてくれた通りに歩いて行く。

しばらく歩いて、大きな通りで右折
また、少し歩くとやがて左側にあの通天閣が見えはじめた。



新世界を通天閣に向かって反対側へ歩いてみる。
通天閣の又を潜り反対側の端っこで振返ると、串かつの看板が
ところ狭しと目に付く。落ち着いて食べられそうな店を選んで入る。

まずは生ビールの中を頼む。少し飲んでから串かつ5本と
ウィンナー2本を食べてみた。目の前のソースは串かつやキャベツに
つけるものだ。2度づけしないように気をつけて皿に移す。
1本ずつゆっくりと味あう。そして、生ビールをもう一杯飲みながら
チーズパン巻きというのを食べてみた。頼んだ中ではこれが一番
おいしかった。

はじめに出されたキャベツはちぎって、ソースをつけて
食べたが、この食べ方で良かったのだろうか?

30分ばかり過ごして、お勘定を済ます。
私のような一見さんでは「おおきに」と言われないようだ。





串かつを堪能した後は通天閣に上ってみることにした。
地上91mのこの塔は入口から2階までは円柱型のエレベーターであがり、
目の前の窓口でチケットを買う。

窓口そばのエレベーターで展望台まであがる。エレベーターガール
ならぬ、エレベーターおっさんが案内をしてくれる。

展望台から見ると、新世界は通天閣を中心に放射状に道路が伸びて
広がっていることが判る。

ぐるっと回りながら写真を撮っていたが、全部撮り終わらないうちに
携帯電話の電池切れ・・・・。幸せの神「ビリケンさん」像も撮れず。

ビリケンさんの像のそばには願いごとの絵馬風の紙がいくつも
結び付けてある。自分も一枚購入して願い事を書いてみた。
願い事は秘密と言うことで。


通天閣の中では撮れなかったけど、串かつの店のベンチに
ビリケンさんが座っていたので、撮ってみた。
家族と会社へのお土産にたこ焼き(10ヶ)とその店に売っていた地域限定の
たこやき味のデカプリッツ(2本×20袋)を一箱買う。
そして新世界を後にした。



天王寺公園を経由して、天王寺駅に向かう。





JR天王寺駅。大阪環状線の外回りで大阪まで乗っていくことにした。




車両の顔は東京の中央線だが、横を見ると窓のデザインが違う。
天王寺と大阪は丁度半周回る位置にある。



大阪から神戸線に乗り換えて、尼崎まで行く。

尼崎から宝塚線に乗り換えたつもりが、間違えて
次の立花まで来てしまった。
宝塚線に乗る目的は言わなくても判るであろう。


伊丹駅で降りて、尼崎へ折り返す。
塚口から尼崎の間で、例の現場が見えてくる。
通り過ぎる間にしばらく目を閉じて、黙祷する。

忘れてはいけない事件だと感じる。事故ではない、事件なのだ。
私は今でもそう考えている。
だが、車内の誰もが忘れているように見えた。

そのまま乗って、新大阪で降りる。





さすがに帰りは疲れているので、指定席を買うことにした。
窓側が空いているとのことで19:59発のぞみ156号で帰ることにした。
発車時間まで時間があったので、家族へのお土産にたこやきだけでは
さみしいと思い、「神戸プリン」というおいしそうなプリンも買って
かばんに詰め込む。


新横浜に向けて、ゆっくりと新幹線はホームを離れていく。
出発してしばらくして、駅構内で買っておいた駅弁を広げる。
ゆっくりと食べて、しばらくして眠くなったので椅子の背もたれを
倒してしばらく眠った。

真ん中の席を挟んだ通路側の席にはスリッパに履き替えている
人がいた。2時間ずっと座っていると靴を脱いで楽になりたくなる。
飛行機でなくてもやっぱりスリッパは必要だ。

あれから電池式の携帯充電器で携帯電話を充電していたが、
モニター用の電池なのか電池が切れて、充電ができなくなった。
おかげで携帯電話も電池切れで電源が切れてしまった。

新横浜も撮りたかったが、諦めた。

横浜線は新幹線からの乗客も加わり、かなり混んでいた。
そんなこんなで、大阪のひとときの旅は終わった。

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